top> もくじ> ある事務長日記から(07/03/28)


シリーズ共同実施

「ある事務長日記から」

 学校事務職を生業にしてから30余年、主事として採用されてから、ただただ年齢を重ねていくなかで、補職名も何度か変わってきた。今の事務長発令もその延長上にあり、多少のデコポコはあるものの一定の年齢と経験をへての発令であった。だから、一人職場でも事務長って言うんだ、などと同僚にからかわれたぐらいで、やはりこれまでどおりの一事務職員であることに変化はなかった。

 

 そんな「事務長」が、今年度(06年度)を迎えた途端、事務長たる者は「責任者」「統括者」「指導・助言者」「設定権者」等々でなければならない、などといわれたものだから、ちょっと待ってよ、聞いてないよ、ということになってしまったのだ。そう、それは全て突然の「共同実施」から始まったのである。

 

○月○日

 2日後にはまた共同実施の日がやってくる。

 県教委は回数について週2日各半日を上限としているが、私の勤務するA市では今は週1回半日が上限となっている。週1回というとそんなでもないと思われるかもしれないが、いざ始めてみるととんでもない、あっというまに次週が来てしまう。その度にメンバーは中心校までの出張になるが、週1ペースの出張なんて学校内では他に考えられない。また一方では、学校を不在にすることへの管理職や教員からの不満も聞こえてくる。

 

 ところで、共同処理する業務内容について県教委は、地域事情や共同事務室の整備状況に応じて、共同処理することにより効果が生み出せる業務をやるように、というだけで、あとは市町村教委や各グループに丸投げ状態のままである。したがって、1年の試行期間が終わろうとしているのに、集まったところで何をやっていいのかもわからない状簸である。

 さらには、仕事場となる共同事務室はというと、私のグループでは中心校の「特別教室」を借用することになっている。ところが、執務用の机や椅子さえもなく余り物をかき集めての対応となっている。

 

 こんな状況の中で、県教委は払たち学校事務職員に一体何をさせようというのだろうか.

 考えれば考えるほど「共同実施」に対する疑問はつきない。とはいうものの、2日後にはグループ員がまた集まってくるのだ。さて何をしたらいいんだろうか、今からとても気が重い。

 そんな「共同実施」が、この4月から「本格」実施を迎えるというのだ。

 当分、私のポヤキも治まりそうにない。

 

『シり一方共同実施』では、「学校事務の共同実施」二対する不安・不満・グチを掲載していきます.皆さんのまわりで「なんかへんだ〜」という共同実施体験がありましたら、全学労連までお送りください.web・携帯メール、封書、faxなんでもかまいません。事務長の立場、部下(?)の立場から日記風・論文風に語ってみましょう。


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