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シリーズ共同実施

導入で変わったのは多忙化と人間関係

 週に一度の午後、共同実施のため実施中心校に出かけている。この日は、朝から他の職員と話しをする間もないくらい忙しい。

 この日に限らず、共同実施が始まってから毎日が忙しくなったというのが実感である.実際に学校で仕事をする時間が半日減ったのであるから、その分のしわ寄せが毎日の仕事にいくのは当たり前のことだと思う。県教委は「共同実施により事務の効率化を図り、それにより得られた時間で教頭及び教員の事務や業務を分担して、ゆとりを生み出すこと、これが教育支援である」といっているが、現実はゆとりどころか多忙感のみで教育支援なんてとんでもない。逆に教員から「あれ、今日も事務職員が居ない」と思われているのにちがいない。

 任意団体である事務長会は「事務長を上司と思うか」というアンケートをとったり、「事務長は共同実施グループ内で指示するだけで実際の仕事は他の事務職員にやらせる」というような資料を配付したりしている。中には、それを真に受けて上司気取りで仕事は他の事務職員に押しつけて自分は何もしない事務長もいるというようなことを聞く。もしこれが事実だとすれば、これほど非効率的なことはないだろう。そうでなくても忙しくなっている学校現場で「指示だけすればいいんだ」と考える感覚が払には全く理解できない。

 また、今までは対等であった事務職員同士の関係が、共同実施によリグループ内で上下関係が生じ、人間関係までギクシャクしておかしくなってきているということも多くの事務職員から聞く。

 何年か前の国庫集合で、福事労劇団のメイ演技により、共同実施のため事務室の中でとまどう事務職員の様子が描かれたが、今正にそれが現実のものになってきているのではないだろうか。


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