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シリーズ共同実施

共同実施と事務研

 私が転任前にいた市では、共同実施が始まっても、事務研の活動は活動で以前と変わることはありませんでした。しかし、転入先の市では事務研の活動は大きく違っていました。それまでは月1回の給与審査会があり、その場で教育事務所からの連絡、事務確認が行われ、また事務研の活動、事務職員同士での情報交換と相談の時間も確保されていました。しかし、今度の市では、定期的に事務職員が集まる機会はありません、全員が顔を会わせるのは年数回の研修会の時だけで、それも講義を聴けば終了になります。

 市全体に共通する問題、市への要望などが日常的に普通あると思うのですが、それらを自由に話し合い、要望などの形にまとめる場面が用意されておらず、全ては共同実施単位での相談ということになっています。しかし、共同実施から先につなぐルートがあるわけでもなく、結局、事務職員同士の日常的な交流といえば、共同実施グループだけに留まっており、そこから先に開けていないのが現況なのです。もはや、事務職員がみんなで一緒に自分たちのことを考え、仕事のことを考えていこうという場がなくなっていってしまうのではないか、そんな危機感も私の中に出てきました。

 事務職員制度の確立などという言い方もありますが、共同実施が進むと、逆に事務職員の繋がりは薄れていくのではないか、今の進み方を見ているとそう思われてなりません。実際、転任してみて半年たちますが、顔がわかるのがグループの人だけで、他のグループの人の顔と名前は全く憶えていません。これで同じ市の事務職員であるという認識がいつになったら持てるのでしょう?

 共同実施の単位に分断され、そのグループはといえば指導者が控えている、そんな未来図からは事務職員の生き生きとした姿は見えてきません。到底、そこからは学校事務そのものの発展も見通せないのですが、私の思い込みが強すぎるでしょうか?


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