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福島原発から出たセシウム137の重さを量る

sugawara


 10月28日の記事にノルウエーの科学者が、今回の福島原発からでたセシウム137の量を36000テラベクレルと推定したことが報じられている。

 では、この36000テラベクレルのセシウム137の重さを計算してみよう。

(有効数字は2桁。テラは1012。 1モルは、6×1023とします。)

(1) 1モルのセシウム137は何ベクレルか。

 セシウム137は30年間に0.5モルがベータ崩壊する。

 30年は  30×365×24×60×60≒9.5×108 秒

 1秒間に崩壊する数をベクレルというのだから

  1モルのセシウム137が1秒間に崩壊する数を求める。

0.5×(6×1023 ≒ 3.2 ×1014 (ベクレル)
9.5×108

 1モルのセシウム137は、3200テラベクレルである。

(2) さて報道にあった、セシウム137が36000テラベクレルとは何キログラムなるのか。

 1モルのセシウム137は137g

だから、

3.6×1016 × 137 ≒ 15000
3.2×1014

 わずか 15kg

 世界に恐怖を撒き散らしたセシウム137はわずか15キロなのである。

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