WEB 全学労連 |
277号 |
2005年5月18日 |
学校事務職員として生きていこう
全事研会長のK氏が今年4月横浜市立中学校長になってしまった。横浜市長、横浜市教育長の掲げた「教育改革」で取りざたされた「民間人校長、教員以外からの校長」のコマの一つとして「華麗なる変態」を見せてくれました。
全事研会長といえば「学校事務職員の社会的地位の向上」をいつも口にしている全事研の会長なのだから、学校事務職員の抱える諸問題への関心と情熱があると思っていたら、残念ながらそういう人ではなかったのである。みごと事務職員を捨てて「校長」になってしまった。
なぜ彼は学校事務職員として生き抜くのではなく、「校長」を選択したのだろうか。「社会的地位」を「学校事務職員の課題」としてしまった彼にとって、「校長」はもちろん魅了される「社会的地位に輝く存在」に見えたからだろうか。「学校事務職員の社会的地位の向上とは、学校事務職員の地位の向上」であって、「個人の地位の向上」ではなかったはずなのに。何を勘違いしたのか、会長なのに「個人的地位の向上」を選択したのだった。もっとも何でも自己責任の新自由主義では「それもあり」か。
何年か学校事務職員をやっていると、「社会的地位に呪縛されたがるひと」と「それからの解放を求めるひと」に分かれるかもしれない。
「学校事務の仕事の面白さ」を語る時、「社会的地位の低さ」ではなく「自己完結的な学校事務特有の仕事ぶり」や、大多数の教員の中で「個」を意識することなどを話している。
全学労連の『自らのことは自らの手で』の言葉は、学校事務労働運動の出発の言葉なのだが、事務職員が学校で仕事を生きていくときの覚悟の言葉であるかもしれない。
「社会的地位」への免疫をつけるときには「自らのことは自らの手」を。
新自由主義の「構造改革」は、様々な場面での大合理化を開始しており、今後それは加速していくだろう。
国の財政再建のための補助金削減の目玉にされつつある義務教育費国庫負担制度、公務員バッシングに乗っかった「公務員給与構造の見直し」。公務員の中でも「端っこ」の事務職員への冷たい風が止むのはしばらく先になりそうだ。そんな時代だからこそ、「社会的地位」の目線に惑わされず、「自らの力」で生き延びていこう。
テーマ:「“国庫負担外し状況”が進行する中で」
日時:7月30日(金)〜31日(土)
会場:東京都品川区 「南部労政会館」
国庫負担外し状況が進行する中で、肝に銘じるべきこと、今後「自らのことは自らの手で」との認識に立って行うべきことを具体的に提言し、「今後につながるヒント」を探っていく。
また、今回は若年層の労働運動・労働のあり方を探り、今後の全学労連の運動を模索することを新たに試みる。
●分科会● (変更あり)
【第1日目】 7月30日(土)
【第2日目】 7月31日(日)
●連絡先:横浜市立星川小学校 山田
Tel 045-332-2101 またはFax045-312-4423(全学労連)
参加費:2,000円(郵便振替or当日持参)
「全学労連」 00160-6-34582
横浜市西区平沼1−4−8 椎野ビル
●集会資料のみの希望者:上記へFAX
・記入事項:「全交流資料」、氏名、送付先
・代金(着後払い):2,000円(送料共)
●交通、宿泊情報(各自でお願いします)
南部労政会館
・所在地:品川区大崎1−11−1 ゲートシティ大崎 ウエストタワー2F
・電話:03−3495−4915
・交通:JR山手線「大崎」から徒歩3分
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